大学病院など大規模な病院は最先端の医療と研究成果を期待されている。
そのため、そこで働く看護師は労働時間や体力的など物理的な負担のみならず、心理的にも大きな負担を感じていることが多いようだ。
また、病院の規模に関わらず、少ないスタッフで多くの患者を診療するため看護師が残業せざるを得なかった。
そこで現在、さまざまな病院がワークライフバランスの実現に取り組み始めている。
多くの病院は業態化している残業を減らし、労働時間を短縮してワークライフバランスを実現するために業務の手順を見直している。
実現の第一歩は、ルーティンを見直して不必要な業務を改善するところから始めると良いだろう。
たとえば病院独自の委員会の中に形骸化して、今では不要となっているものがないか見直してみよう。
他にも、省ける無駄な記録や業務がないか見直し、省いてみて支障があれば元に戻せば良い。
無駄が整理できたら、次に行うべきは効率化だ。
これまで行っていたことを、質を下げずに、できるだけ短時間で行えるようにするのだ。
例えば、委員会の参加者は本当に必要な職員だけに絞るのも良いだろう。
会議後の議事録の共有がしっかり行えれば、さほど影響はないといえる。
次に、記録を見直し、誰が見ても分かるように、院内の記録の方法を統一するようにしよう。
この場合、端的にポイントを押さえた記録ができるよう、内容のブラッシュアップを行うと良い。
しかし、これには医師や上司からのフィードバックも欠かせない。
良い記録は職員同士で共有し、院内に効率的、効果的な記録を行う文化を根付かせることも大切だ。